顧問税理士との役割分担

顧問税理士がいても経営管理の相談先を持つ意味

2025年5月

顧問税理士がいる会社でも、経営管理の悩みは残る

多くの中小企業には、すでに顧問税理士がいます。

税務申告、税務判断、決算書作成、会計処理の確認など、顧問税理士は会社にとって重要な存在です。

一方で、顧問税理士がいる会社でも、経営管理に関する悩みが残ることがあります。

たとえば、次のような悩みです。

  • 試算表はあるが、経営会議で使えていない
  • 事業別・部門別の利益が分からない
  • 幹部と数字を共有できていない
  • キャッシュフローの見通しが弱い
  • 予算実績管理ができていない
  • 新規投資の判断材料が足りない

これらは、税務申告とは別の経営管理の領域です。

税務と経営管理は役割が違う

税務申告や税務判断は、税理士の専門領域です。

一方で、経営会議で使う月次資料、事業別損益、キャッシュフロー予測、予算実績管理などは、経営判断に使う資料です。

もちろん、両者はつながっています。

正確な会計処理があるからこそ、経営管理資料を作ることができます。

しかし、目的は違います。

税務は、適正な申告や税務判断を行うためのものです。

経営管理は、社長と幹部が会社の状況を把握し、次の打ち手を決めるためのものです。

税理士を変える必要はない

経営管理の相談先を持つというと、税理士を変更する必要があるのではないかと考える方もいます。

しかし、その必要はありません。

顧問税理士の先生には、これまで通り税務申告や税務判断を担っていただき、経営管理の部分だけ別に整えることが可能です。

たとえば、顧問税理士の先生が作成した試算表をもとに、月次経営レポート、事業別損益、キャッシュフロー予測、経営会議資料を作ることができます。

重要なのは、役割を明確に分けることです。

経営管理の相談先があると何が変わるか

経営管理の相談先を持つと、毎月の数字の見方が変わります。

試算表を見るだけでなく、次のような観点で数字を整理できます。

  • どの事業が利益を出しているか
  • 粗利率は下がっていないか
  • 人件費は適正か
  • 固定費は増えすぎていないか
  • キャッシュフローに問題はないか
  • 予算との差異はどこにあるか
  • 次に何を改善すべきか

これにより、経営会議の内容も変わります。

数字を報告する場から、改善策を決める場へ変えていくことができます。

成長企業ほど役割分担が必要になる

会社が小さいうちは、税務、経理、経営管理を一体で考えることもできます。

しかし、売上が伸び、社員や事業が増えてくると、それぞれの役割を分けて考える必要が出てきます。

税務申告を正しく行うことと、経営会議で使う資料を整えることは、どちらも重要です。

ただし、目的が違うため、必要な資料や見方も異なります。

年商1億円を超え、社長の感覚だけでは管理しづらくなってきた会社ほど、経営管理の相談先を持つ意味があります。

顧問税理士を尊重しながら、経営管理を整える

萩原公認会計士事務所では、顧問税理士の先生の業務を否定することはありません。

税務申告や税務判断は、税理士の専門領域です。

当事務所では、税務とは別の視点から、月次経営レポート、事業別損益、キャッシュフロー予測、経営会議資料づくりを支援します。

顧問税理士がいる会社でも、経営判断に使う数字を整えることは可能です。

現在の試算表が経営会議で使いきれていないと感じる場合は、経営管理の仕組みを見直すタイミングかもしれません。

社長と幹部が数字で判断できる体制を整えませんか。

現在の試算表、月次資料、経営会議資料を確認し、貴社に必要な経営管理体制を整理します。

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